※以下は、2007年に制作した記事です。

第1回 どうして節電しないといけないの?
第1回目は「どうして節電しないといけないの?」です。
これから夏に向けて冷房をたくさん使う季節になると、「冷房の設定温度は28度」とか「クールビズ」など、たくさん「節電」に関する言葉を耳にするようになると思いますが、どうして節電しないといけないんでしょうか。
「電気代がかかるから」
「発電所がパンクするから」
「日本はエネルギーの大部分を海外に依存しているから」
「石油があと40年くらいでなくなるから」
「お母さんにおこられるから(笑)」
どれも正解ですが、近年大きくクローズアップされているのは地球温暖化の問題です。
これは深刻です。
地球温暖化が原因で、南極や北極、シベリアの永久凍土が溶け出し、海面が上昇してしまいます。
この海面上昇のせいで、南太平洋にある島国「ツバル」が水没の危機にあるというニュースは、耳にした方も多いと思います。国がひとつなくなってしまうのですから、それは大問題です。
さらに洪水や干ばつ、台風などの熱帯低気圧の異常発達などの異常気象を招く原因になっているとも言われています。
![]() | |
出典:温室効果ガスインベントリオフィス 「日本の1990〜2003年度の温室効果ガス排出量データ」 ※%の値は四捨五入のため、合計が100.0%にならない場合があります。 |
ではその地球温暖化と節電はどんな関係があるのでしょうか。
日本で1番多く電気を作る発電方法は「火力発電」で全体の約60%を占めています。
火力発電は石油、石炭、天然ガスを燃やして発電しています。
これらの化石燃料はパワーはあるのですが、燃やしたときに地球温暖化の主な原因とされているCO2(二酸化炭素)を多く排出します。
つまり今現在、わたしたちが電気を使うということは、同時にCO2を排出しているということになってしまいます。
地球温暖化の原因はこれだけではありませんが、私たちの身近にある電気を使うのを抑えるだけでCO2の排出を抑えることが出来るのです。
先ずは簡単にできること、節電からはじめてみませんか。
今後このコーナーでは海面上昇の問題やCO2を出さない発電方法(太陽光発電や風力発電)などを取り上げて行く予定です。 お楽しみに!